予防接種

予防接種の重要さ

予防接種の重要さ病原体や細菌が出す毒素の病原性・毒性を弱めたり、なくしたりしたもののことを「ワクチン」と呼びます。このワクチンの接種によって免疫の記憶をつけておくことで、病原体・細菌が体内に入ってきたときに、迅速に免疫が働き、疾患を発症するリスクが低くなります。
予防接種とは、ワクチンを接種することを指します。ワクチンによって予防できる疾患は、現在20以上確認されており、これらの疾患をワクチンで予防し、健康を守ることが、予防接種の最大の意義と言えます。

当院で行う予防接種

予防接種は予約制です。ご予約なしでお越しになっても、その日にワクチンを接種することはできませんのでご注意ください。
TEL:06-6836-6262

※ワクチンは生ものです。使用期限があり、返品はできませんので、キャンセルはご遠慮ください。接種日を変更することは可能ですので、何らかのご理由で予約日に受診することが難しくなった場合には、すぐに当院にご連絡ください。

定期接種(対象年齢なら無料・低価格で
接種できるもの)

(対象年齢ではない場合でも、任意接種で可能です)

  • 結核(BCG)
  • 四種混合(DPT-IPV)、二種混合(DT)
  • 麻疹・風疹(MR)
  • 日本脳炎
  • ヒブ
  • 小児用肺炎球菌(~9才)
  • 子宮頚癌
  • ポリオ(不活化)
  • 水痘
  • B型肝炎
  • 大人用肺炎球菌(65歳以上)
任意接種
麻しん風しん混合ワクチン 9,900円
ムンプス(おたふく) ワクチン 5,500円
水痘(水ぼうそう)ワクチン 8,800円
A型肝炎ワクチン 7,700円
B型肝炎ワクチン 5,500円
肺炎球菌 (成人) ワクチン 7,700円
破傷風ワクチン 3,300円
BCG 7,700円
シングリックス(帯状疱疹ワクチン、50歳以上) 22,000円
インフルエンザワクチン3歳以上 3,520円
インフルエンザワクチン3歳未満 3,300円

※麻しん単体、 風しん単体のワクチンは製造中止になりました。

大人の帯状疱疹ワクチンについて

過去に水痘や帯状疱疹にかかったことがある人は、病気が治った後にも、ウイルスが脊髄から伸びる神経節に潜んでいます。
健康で免疫が維持されている間は、ウイルスの活動が抑えられており、表に出てくることはありませんが、成人や高齢者になって免疫が低下した時に、ウイルスが活動を再開し、帯状疱疹として発症する可能性があります。
帯状疱疹になった後に、「帯状疱疹後神経痛」という神経に痛みが出る重い後遺症が残ると、なかなか治りにくく、日常生活に支障をきたすことがあります。
50歳以上の水痘や帯状疱疹にかかったことがある人は、1回の接種をお勧めします。また、50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンを接種することで、帯状疱疹後神経痛の予防も期待されています。

従来の水痘ワクチンとシングリックスの
違い

帯状疱疹のワクチンには、従来の「弱毒生水痘ワクチン(ビケン)」と「シングリックス」の2種類があります。
今まで帯状疱疹の予防には、生ワクチンである「弱毒生水痘ワクチン(ビケン)」が使用されていましたが、2020年から新たにシングリックスが導入されました。
シングリックスは、従来の水痘ワクチンと比較して、発症予防効果が97%と非常に効果が高いことを示しています。 また、従来の水痘ワクチンは、免疫機能が弱っている方には接種することができませんでしたが、シングリックスは「不活性化ワクチン」ですので、安全性が高く、免疫機能が低下している方でも接種が可能となっています。

それぞれの違いについては、下記の比較表を参考にご検討ください。

弱毒生水痘ワクチン(ビケン) シングリックス
種類 生ワクチン 不活性化ワクチン
予防効果 約50% 約90~97%
神経痛への予防効果 約67% 約88%
接種方法と回数 皮下注射を1回 筋肉注射を2回
副反応 接種部位の軽度な痛みや腫れ、発熱、倦怠感など 接種部位の軽度な痛みや腫れ、筋肉痛、頭痛、倦怠感など

高齢者の肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌は、主に気道の分泌物に含まれており、唾液などを通じて飛沫感染を起こします。
肺炎球菌は肺炎だけでなく、慢性気道感染症、中耳炎、副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎は日本の死亡原因の第3位となっています。また、肺炎によって亡くなる方の95%が、65歳以上の高齢者であり、日常的に生じる成人の肺炎のうち1/4~1/3は肺炎球菌が原因と考えられています。
高齢者用肺炎球菌ワクチンは、23種類の型の肺炎球菌に対応できるように作られています。ワクチンの接種により、肺炎の予防や肺炎にかかっても重症化しないという効果が期待できます。

ワクチン接種の推奨スケジュール

「日本小児科学会」から、推奨スケジュールが発表されています。 推奨スケジュールはこちら

なお、不活化ワクチンの接種後は1週間、生ワクチンの接種後は4週間空けて次のワクチンを接種することを推奨しています。

インフルエンザワクチンの予診票

受付での混雑が予想されますので、あらかじめ説明文をお読みになり、予診票にご記入のうえ持参していただけると助かります。
(65歳未満の方用です。65歳以上の方は別の予診票になります)

予約票はこちら