高尿酸血症

痛風になるリスクがある?
高尿酸血症とは

痛風になるリスクがある?高尿酸血症とはプリン体が分解されたときに体内で残る老廃物の一種を「尿酸」と言います。そして血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超えた状態が「高尿酸血症」です。
尿酸値が高いだけで症状はありませんが、高尿酸血症が進行して尿酸が関節などで結晶化すると、激しい炎症と痛みが起こります。これがよく知られる「痛風発作」です。

高尿酸血症の3つのタイプ

産生過剰型

プリン体の摂り過ぎ、新陳代謝・エネルギー代謝の増加によって尿酸が体内で過剰に作られて起こるタイプです。
高尿酸血症全体のうち、約1割を占めます。

排泄低下型

プリン体の摂取量は過剰ではないものの、体外へと排出できる量が減っているために起こるタイプです。
高尿酸血症全体のうち、約6割を占めます。

混合型

産生過剰と排泄低下の両方が認められるタイプです。
高尿酸血症全体のうち、2~3割を占めます。

高尿酸血症に症状はある?

高尿酸血症に症状はある?高尿酸血症になっても、そのこと自体が何らかの症状を引き起こすことはありません。
尿酸値が高くなり、足の関節などで結晶化して強い炎症・痛みを伴う「痛風発作」を起こして初めて、症状が現れます。腎臓に尿酸がたまって結石ができた場合には、背中や尿管・膀胱で激しい痛みが起こります。
痛風発作を繰り返すほど、発作の間隔は短くなり、また痛みも強くなっていきます。

高尿酸血症になる原因

尿酸とは、主にプリン体が肝臓で分解されたときに、その老廃物の1つとして残るものです。
そのため、プリン体を多く含む食品、アルコールの摂り過ぎが、高尿酸血症の原因となります(産生過剰型)。
体内の尿酸は日々腎臓から尿として排泄されていきますが、生活習慣の乱れが原因で、この排泄が適切にされない場合も、同様に高尿酸血症を引き起こすことになります(排泄低下型)。

高尿酸血症の合併症

高尿酸血症の代表的な合併症に、痛風が挙げられます。足の関節などで尿酸が結晶化し、炎症と激しい痛みを引き起こします。
その他、尿路結石や腎障害、メタボリックシンドローム、高血圧、心筋梗塞なども、高尿酸血症の合併症として知られています。

高尿酸血症の予防方法

高尿酸血症は、生活習慣病の1つです。そのため、生活習慣の改善によって、高尿酸血症を予防することが可能です。

食事療法

食事療法BMIや体脂肪率が高くなると尿酸値も高くなるため、食べ過ぎを防ぐことが大切になります。同時に、プリン体を多く含む肉類や魚、アルコールの摂り過ぎも避けましょう。
また、適度な水分摂取も、尿酸値の上昇を防ぐのに有効です。

運動療法

弁膜症の予防方法高尿酸血症における運動療法では、ウォーキングや軽いジョギングなど、負荷の軽い有酸素運動が行われます。BMIや体脂肪率を下げる効果も期待できます。
高負荷の筋肉トレーニングなどは、逆に尿酸値を上昇させてしまうため、高尿酸血症の予防や治療においては避けなければなりません。

高尿酸血症、痛風の治療方法

高尿酸血症の治療では、食事療法と運動療法が中心となります。また必要に応じて、薬物療法を導入します。

食事療法

食べ過ぎはもちろん、プリン体を多く含む肉類・魚・アルコールの摂り過ぎを控えます。
肥満が認められる場合には、運動療法と組み合わせて減量にも取り組みます。

運動療法

ウォーキングや軽いジョギングなど、比較的負荷の少ない有酸素運動が有効です。週に4~5日、30分くらいの運動を習慣づけましょう。
重いダンベルを使った筋力トレーニング、激しい運動などは逆に尿酸値を上昇させてしまうため、避けなければなりません。

薬物療法

産生過剰型の場合には尿酸生成抑制薬を、排泄低下型の場合には尿酸排泄促進薬を処方するのが基本です。
これらの薬の使用開始時、痛風発作を起こすことがあり、これに対しては非ステロイド性抗炎症薬を使用します。

totop
WEB予約 LINE予約