首のしこり、腫れ、リンパ節の腫れ

首にしこりがある、
腫れているように感じる

首のしこり鏡を見たとき、あるいは首を撫でたときにしこりに触れるということはありませんか?
首のしこりには、特に問題ないものと、治療が必要なものがあります。ご自身では判断は困難ですので、お早めに当院にご相談ください。

首のしこりはこのような疾患が
考えられます

首のしこりは大きく以下のように分類され、それぞれ疑われる疾患が異なります。

リンパ腫の腫れ

急性リンパ節炎

急性のリンパ節の炎症です。ウイルスや細菌に感染した咽頭や扁桃の炎症が波及して発症することが多くなります。
首のしこりに加え、しこりの圧痛(押すと痛む)、のどの痛み、発熱、鼻水などの症状が見られます。

悪性リンパ腫

リンパ球ががん化して、首・腋の下などのリンパ節が腫れます。
痛みのないしこりに加え、発熱、体重減少などの症状が見られます。

転移がん

原発巣からがん細胞が血液・リンパ液によって運ばれ、首・腋の下などのリンパ節に転移したものです。
しこりは徐々に大きくなり、また数を増やします。初めは痛みはありませんが、大きくなると痛むようになります。

菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎・
亜急性壊死性リンパ節炎)

首のリンパ節の腫れを引き起こす良性のリンパ節炎です。「組織球性壊死性リンパ節炎」「亜急性壊死性リンパ節炎」とも呼ばれます。
日本人を含めた東洋人に多く、20~30代の若い女性に好発します。

甲状腺の腫れ

甲状腺の細胞が変性し、結節や腫瘍としてしこりが生じます。
90%が良性ですが、悪性のものも見られます。悪性の場合は手術などの治療が必要です。

唾液腺の腫れ

耳下腺や顎下腺などの唾液腺の腫瘍によって、しこりが認められます。良性・悪性の診断のために検査が必要です。
その他、細菌やウイルスの感染、シェーグレン症候群などが、唾液腺の腫れを引き起こすことがあります。

頸部嚢胞

主に先天性の異常によって、袋状の異常な構造物である「嚢胞」が形成されることがあります。

首のしこりやリンパ節の腫れの
検査方法

血液検査問診、視診、触診の上、血液検査、頸部エコー検査などを行います。
エコー検査により、良性・悪性のおおよその判断ができます。必要に応じてCT検査、MRI検査を追加します。

首の腫れやしこりは治る?
改善・治療方法

薬物治療原因となる疾患に応じた治療を行います。 急性リンパ節炎の場合には、十分な栄養の補給と薬物療法を行います。進行している場合には、切開して膿を出す必要があります。 悪性リンパ腫の治療では、主に抗がん剤治療を行います。その他、放射線療法や分子標的治療、造血幹細胞移植などが行われることもあります。
悪性の甲状腺腫瘍の場合は、部分切除または全摘出のための手術が行われます。

首のしこりや腫れ、
リンパの腫れのQ&A

首にしこりがあり、押したときに痛みがあります。何かの病気でしょうか?

急性リンパ節炎、甲状腺疾患などの病気が疑われます。血液検査やエコー検査で診断がつくことも多いため、お早めに当院にご相談ください。

首の腫れ、のどの痛みがあります。クリニックで炎症を抑える薬を処方されて飲んでいますが、なかなか治りません。どうすればいいでしょうか?

首の腫れたところを押したとき、痛みはありますか?痛むようでしたら、亜急性甲状腺炎などが疑われます。 当院では甲状腺疾患も幅広く対応しておりますので、まずは一度、ご相談ください。

しこりに気づいたのですが、いつのまにか消えてしまいました。勘違いでしょうか?

しこりができて、いつのまにか消えるというケースは実際にあります。消えたのであれば、悪性である可能性はほとんどありません。ただ、もし気になったり、再度しこりに気づいた場合には、お早めに当院にご相談ください。

首のしこりが大きくなり、数も増えてきました。押すと痛みがあり、不安です。

症状をお伺いする限りではありますが、悪性腫瘍の可能性が考えられます。早急に受診してください。ご不安なのは、よくわかります。ただ、大きくなる、数が増えるといった場合には、自然に治ることはまずありません。原因をはっきりさせて、適切な治療・対応をしましょう。

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