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2025.08.20

【詳しく解説!】いびきの原因って?

そもそもいびきとは?

いびきとは、睡眠中に空気の通り道である上気道が何かしらの原因によって狭くなってしまうことで空気が振動し、音として響いてしまう現象です。一時的な疲労や風邪でもいびきは起こりますが、慢性的にいびきが続く場合は体からの不調のサインであるかもしれません。特にいびきが「睡眠時無呼吸症候群」と関連する場合は、心臓や脳に悪影響を及ぼす可能性があったり、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)の原因となってしまうこともあるため注意が必要です。

 

いびきの原因とは?

いびきの原因は非常に多岐にわたります。いびきの原因として大きく分けると「生活習慣や体質による要因」「体の仕組みによる要因」「病気による要因」の3つに分けられます。

 

  1. 生活習慣や体質による要因
  • ・肥満

首周りや舌の付け根に脂肪が溜まってしまうと気道が狭くなり、空気の通りが悪くなってしまいます。特に内臓脂肪型肥満の方はいびきをかくリスクが高いとされます。

  • ・飲酒

アルコールは筋肉を緩める作用があります。そのため、喉の筋肉がゆるむことで気道が閉じてしまうことがあります。寝酒の習慣は特にいびきを悪化させます。

  • ・喫煙

タバコは食道粘膜を刺激し、炎症やむくみを引き起こすことがあります。そのため、タバコを吸うことで気道が狭くなってしまうことがあります。喫煙者のいびきは禁煙することで改善する例もあります。

  • ・加齢

加齢に伴い筋肉の緊張が低下してしまいます。そのため、喉の組織がたるんで振動しやすくなってしまいます。男女ともに40歳以降になるといびきをかく方が増える傾向にあります。

  • ・性差

いびきは女性よりも男性に多いですが、女性も閉経後はホルモンの変化で増加すると言われています。

 


  1. 体の仕組みによる要因
  • ・舌や顎の形

下顎が生まれつき小さい方、舌が大きい方、口蓋垂が長い方は気道が狭まりやすくなっていますのでいびきをかきやすい傾向にあります。

  • ・扁桃肥大やアデノイド肥大

子どもや若年者に多いと言われており、扁桃腺が大きくなり気道を物理的に塞いでしまうことでいびきをかきやすくなってしまいます。

 

  1. 病気による要因
  • ・睡眠時無呼吸症候群(SAS)

就寝時にいびきとともに呼吸が断続的に止まってしまう病気です。治療せずに放置していると高血圧や糖尿病などの生活習慣病や心筋梗塞、脳卒中などに繋がってしまうことがあります。

  • ・鼻の病気

アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲などの鼻の病気が原因となり、鼻呼吸が妨げられることで口呼吸になり、いびきをかきやすくなってしまいます。

  • ・内科的疾患

甲状腺機能低下症や糖尿病などの内科的な病気も、筋肉の機能や肥満を通していびきのリスクを高めてしまうことがあります。

 

いびきが健康に与える影響について

いびきをかいていても「ただのいびき」と軽く見られがちですが、治療せずに放置していると全身に悪影響が及んでしまうこともあります。些細なことでも構いませんのでいびきを指摘された方は一度ご相談ください。

 

  • ・睡眠の質の低下

呼吸の妨げによって深い睡眠ができず、起床時に疲労感を感じたり日中の眠気を感じるようになります。

  • ・集中力・作業効率の低下

睡眠の質が下がることで集中力が低下し、運転中の眠気による交通事故のリスクが高まってしまいます。また学業などにも影響が及んでしまうことがあります。

  • ・循環器系への負担

就寝時に低酸素状態が繰り返されることで高血圧、不整脈、心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクが上昇してしまいます。

  • ・代謝異常

就寝時に低酸素状態が繰り返されることで糖尿病や脂質異常症が悪化することが知られています。

  • ・生活の質(QOL)の低下

本人の健康面だけでなく、同居している家族やパートナーの睡眠を妨げることにも繋がってしまいます。

 

いびきを指摘された方の日常生活での工夫について

いびきを和らげるために、普段の生活習慣の見直しが非常に大切となります。下記に記載をしていますのでぜひ参考にしていただければと思います。

 

  • ・減量

減量するだけでもいびきの改善に繋がります。無理したダイエットではなく、ご自身にあった内容で減量に取り組んでいただければと思います。

  • ・禁酒

アルコールを飲み過ぎた日は特に注意をしてください。また、就寝前の飲酒は控えるようにしてください。

  • ・禁煙

禁煙をすることで粘膜の炎症を抑え、鼻の空気の通りの改善に繋がります。

  • ・睡眠姿勢

横向きで寝ることで舌の沈下を防ぐことができます。仰向けでは寝ないように注意してください。また、抱き枕の活用も有効です。

  • ・枕

やや高めの枕や、気道を確保しやすいご自身にあった枕を使うといびきは改善します。

  • ・鼻の通りを良くする工夫

鼻洗浄や市販でも売られている鼻腔拡張テープをつけて寝ていただくことも効果があります。

 

まとめ

いびきの原因としては、肥満体型、普段の生活習慣、鼻や喉の病気、加齢などさまざまな要因が関わっています。いびきが単なる普段の生活習慣の問題で発症していることもありますが、重大な病気のサインである場合もあります。いびきを指摘された方はお気軽に当院までご相談ください。

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