「糖尿病には糖質制限がよい」といわれています。
では、心臓病には何が良いのでしょうか?
食事で飽和脂肪酸の摂取量を減らし、不飽和脂肪酸や玄米や全粒粉を増やすと、心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症を減らせることが、明らかになりました。
飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やす。
バターやチーズ、赤身の肉、ベーコンやハムなど、動物性の脂に多く含まれる飽和脂肪酸は、悪玉(LDL)コレステロールを増やすことがわかっており、これらを減らすと心臓によいことがわかっています。
では、代わりに何を食べたら良いのでしょうか?
ハーバード大学の研究によりますと、
推奨される食品
・野菜や果物
・全粒穀物(全粒小麦、玄米、雑穀など、未精製の穀物)
・ナッツ・大豆
・魚
・適量の乳製品(出来れば低脂肪や無脂肪のもの)
推奨されない食品
・精製された炭水化物(白米、白パン、小麦粉など)
・赤身肉、加工肉
・バター、ラード、クリーム、チーズ
・食塩
不飽和脂肪酸や全粒穀物を増やすと冠動脈疾患の発症リスクは低下
飽和脂肪酸の摂取量を5%減らして、その分のカロリーを
・「多価不飽和脂肪酸」に置き換えると25%、
・「一価不飽和脂肪酸」に置き換えると15%、
・「全粒穀物」に置き換えると9%、
・「精製された炭水化物」に置き換えると、0%、
冠動脈疾患の発症リスクが低下したそうです。
多価不飽和脂肪酸は、魚に多く含まれ、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げ、LDLコレステロールを減らす作用があります。
また一価不飽和脂肪酸は、オリーブ油に多く含まれ、LDLコレステロールを下げる効果があります。
精製されていない穀物は、玄米や全粒粉のパスタ、全粒粉のオートミール、野菜やフルーツが該当するようです。
とはいえ、肉を一切食べない訳にはいかないでしょう。
「過剰摂取は控えるように」しましょう。