いびき以外の自覚症状はなく、自分だけではわかりにくい病気です。特に肥満の方に多いですが、やせていてもなります。
家族に「いびきがうるさい」「息が止まっているよ」と指摘されて気付くことが多く、初期は自覚症状があまりありません。
しかし放置すると、「昼間眠い」「会議中寝てしまう」「自動車運転中、信号待ちで前の車に当たってしまった(ブレーキがゆるんでしまう)」などの症状が現れます。
それだけではなく、高血圧が2倍、脳卒中が4倍、狭心症・心筋梗塞が2~3倍、合併しやすいと言われています。
息を吹き返すのに血圧が80mmHg上昇しますので、普段血圧が120mmHgの人でも、200mmHgになっていることになります。怖いですね。
たかが「いびき」ではなく、突然死・心不全・動脈硬化と密接に関わっています。
実は人生の1/3は寝ています。この時間の過ごし方にもっと注意すべきでしょう。
機材(簡易無呼吸診断装置)を貸し出しますので、自宅で検査ができます。
検査にて、睡眠中に10秒以上の呼吸停止(無呼吸)が1時間に15回以上見られれば診断が確定します。
(5~15なら軽症、15~30なら中等症、30以上が重症です)
生活習慣の改善(減量、横向きで寝る、禁酒、睡眠薬の禁止、鼻疾患の治療)を行います。
また、持続陽圧呼吸療法(簡易検査でAHIが40以上なら)、マウスピース、手術などもあります。