「血圧が高めなので、どうすればよいですか?」
「塩分を控えなさい」
は、よくある診察風景だと思います。
では、それ以外で血圧を下げるために、どのような生活習慣が望ましいのでしょうか?
1. 減塩する。
1日あたりの食塩摂取量を12gから6gに減らしたところ、血圧が7mmHg低下したとの研究があります。
1日あたり1gの減塩で血圧が1下がる計算です。
塩分摂取量は尿検査で推定出来ますので、検査してもらいましょう。
2. 健康的な食事を増やす。
野菜・果物・魚を増やし、肉・乳製品・砂糖を減らすと、平均上の血圧が5mmHg、下の血圧が2.5mmHg低下したとの研究があります。
3. アルコールを控える。
普段よりお酒の量を控えることで、平均上の血圧が3.3mmHg、下の血圧が2mmHg低下したとの研究があります。
4. 運動する。
16週間の運動で、平均上の血圧が7mmHg、下の血圧が5mmHg低下したとの研究があります。
5. 減量する。
減量4kgにつき、平均上の血圧が4.5mmHg、下の血圧が3.2mmHgずつ低下したとの研究があります。
6. 7時間以上睡眠をとる。
7時間睡眠の人と比べ、6時間睡眠の人は1.2倍、5時間以下の人は2.1倍、高血圧になりやすいとの研究があります。
現実的には、血圧を下げるには「これだけすればOK!」というものはありません。
しかし、上記を積み重ねると血圧が25mmHgくらい下がる可能性はあります。
「どう生活習慣を変えたらよいかわからない」方は、ぜひ参考にして下さい。