先日の、患者さんとの会話から
私「Aさん。最近、定期的に受診が出来ていませんね。お薬も無くなっていると思うのですが。」
A「実はお薬も飲んだり飲まなかったりで。年金生活でお金がないんですよ。体調もいいし。」
私「金銭的な理由で、お薬を飲んでいないということですね。」
A「まあ、そうなりますね。」
私「実は私の親戚の方が肺炎で入院しましてね。2日間入院したそうですが、その2日間で入院費用はいくらだったと思いますか?その人は保険が1割負担だったのですが。」
A「うーん。2日で1割だし、3000円くらいですか?」
私「実は3万円以上だったそうです」
A「え!1割負担で!べらぼうに高いじゃないですか!」
私「そうですね。詳細は保険屋さんが詳しいでしょうが、入院費用の相場がネットでわかります。例えば脳梗塞だと、総患者数の約1/9の人が、平均100日入院して、3割負担で1日7700円かかることがわかります。支払総額は77万円になりますね」
A「え、そんなに・・・でも医療保険に入っているから。」
私「そうですか。でも多くの保険は入院限度日数が決まっており、超えたら自分で払う必要があります。また審査もあります。病気を放置した人は保険に入れないそうですから、支払も厳しくなるのでは・・・」
A「え、そうなんですか?」
私「まあ、病状によって費用は変わりますし、高額療養費制度もありますから、必ずそうとも言えないかも知れません。それより、入院するとお金がかかることは事実です。きちんと治療を続けたほうがお得だと思いますよ。」
A「そうですね。今後気をつけます。」