Q1. なぜ高齢者に肺炎球菌ワクチンが必要なのですか?
A1. 肺炎は2011年以降、日本人の死因の3位となっています。この肺炎による死亡者の95%が65歳以上であること、肺炎の原因菌として肺炎球菌の率が約30%と最も高いことから、65歳以上の肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。
Q2. 肺炎球菌ワクチンは、現在小児で予防接種をしていますよね?
A2. 実は、小児で使用されている肺炎球菌ワクチン(PCV13)と高齢者で使用される肺炎球菌ワクチン(PPSV23)は中身が若干違います。
Q3. 小児肺炎球菌ワクチン(PCV13)と高齢者肺炎球菌ワクチン(PPSV23)はどう違うのですか?
A3. わかりやすく説明しますと、PCV13が13種類なのに対し、PPSV23は23種類のタイプに有効です。しかし、効果はPCV13の方が強力です。
Q4. 高齢者はPCV13を接種できないのでしょうか?
A4. 実は、昨年6月より高齢者にも任意(自費)で接種可能になりました。
アメリカ(ACIP)では、PCV13の接種後、PPSV23を接種することを推奨しています。
日本では、PCV13が高齢者でも有効で安全あるという証拠に乏しいという理由で、積極推奨には至っていません。
Q5. もし、両方のワクチンを接種したい場合はどうなるのでしょうか?
A5. ①PCV13→PPSV23は6カ月~4年以内を推奨、②PPSV23→PCV13は1年の間隔 となっています。