糖尿病の95%を占める2型糖尿病患者さんが、脂質異常症を合併すると、さらに脳卒中や心筋梗塞を起こしやすいことが明かになってきました。
JDCSという研究は、日本の2型糖尿病の患者さん2000名以上を対象に、8年間調査したものです。
冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)を起こしたのは、1000人年当たり9.6で、うち心筋梗塞は3.8でした。
また脳卒中は7.6で、大部分は脳梗塞(6.3)でした。
一般男性が、冠動脈疾患3.5、脳卒中5.3(久山町研究)であるのと比べると、かなり高い数値であるのがわかります。
冠動脈疾患については、LDLコレステロール高値、中性脂肪高値が同程度危険で、次いでHbA1c高値でした。
糖尿病の方で、LDLコレステロールや中性脂肪が高値の方は、注意が必要ですね。