第1位は感染性胃腸炎以下、A群溶連菌咽頭炎、水痘、突発性発しん、咽頭結膜熱の順でした。
感染性胃腸炎は微減、A群溶連菌咽頭炎は増加傾向です。
風しんの増加が目立ち、大阪府内では22週現在56例と、昨年の報告総数を超えました。22-47才の男性が80%を占め、ワクチン未接種の方が多いようです。万一妊娠初期に感染すると、胎児へ影響が出る場合もあり、注意が必要です。
<風疹>は「3日はしか」とも呼ばれ、赤くやや細かい発疹が顔面から1日で全身に広がり3日ほどで改善します。熱はでる場合もない場合もあります。
風疹ワクチンは1977年から1993年まで女子中学生にのみ接種され(現年齢約30歳から約47歳、接種率約70%)、男性には接種されていません。また、約23歳から約30歳の男女は、接種率が30-40%と低く、風疹に感染する可能性が十分にあります。
また、1回の風疹ワクチン接種後では約15%の人は感染し発症することが知られています。2006年より麻疹風疹混合ワクチンを2回接種が始まりました。
大阪府の予防接種率は、全国平均と比べ低めで、目標の95%には遠く及ばない状況であり、定期接種を確実に受ける必要があります。
2004年の「風疹流行にともなう母児感染の予防対策構築に関する研究(班長:平原史樹横浜市立大学大学院医学研究科教授)」班における「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」において風疹に免疫のない、妊娠第20週以内の妊婦さん(妊婦さんは接種不適当者)と同居している家族(妊婦の夫、子ども、50歳未満の同居家族)、医療従事者、保育所や学校等に勤務する者、10代後半~40代の女性、小、中、高、大学生等集団生活をしている方等にワクチン接種が推奨されています。