先日、BMJという雑誌に興味深い論文が発表されました。それは、
「2型糖尿病の治療薬として近年導入されたGLP-1受容体作動薬で、体重や血圧、コレステロール値の低下が認められた。」
というものです。
6000名以上を対象に20週間以上、上記内服を行ったところ、有意な体重減少を認め、効果は糖尿病でない患者の方が大きかったそうです。
結論として、「GLP-1受容体作動薬は糖尿病の有無に関わらず、肥満の減量効果がある。血圧やコレステロール値も低下する可能性がある」としています。
「食事運動療法が一番大切であることは変わりない」「健康な人が糖尿病の薬を飲むことに対する安全性の検討が必要」と、まだまだ検討の余地はあると思いますが、今後の研究しだいでは、有益な肥満解消薬になる可能性があるかもしれませんね。
ちなみに、当院でも糖尿病の方に上記薬剤を処方していますが、どんどん減量したという話は、あまり聞きません・・・(^_^;)