所得が比較的低い人ほど喫煙率が高く、女性は肥満の割合が高い傾向がみられることが厚生労働省が10年に実施した国民健康・栄養調査で分かった。
調査対象の約3200世帯の所得を「600万円以上」「200万~600万円未満」「200万円未満」に3区分し、「体形」「食生活」「運動」などの項目で比較した。
喫煙者の割合は、「600万円以上」の世帯が男性27・0%、女性6・4%、「200万~600万円未満」は男性33・6%、女性8・8%、「200万円未満」は男性37・3%、女性11・7%と、所得が低いほど増加する傾向が認められた。
「肥満」の割合は、男性は所得とは関連が認められなかったのに対し、女性は3区分ごとに13・2%、21・0%、25・6%と差が付いた。
習慣的な朝食欠食者の割合は、男性は「200万円未満」と「200万円以上600万円未満」の世帯で高く、女性は「200万円未満」で高かった。
また、野菜摂取量は、男女とも「200万円未満」と「200万円以上600万円未満」で少なかった。
運動習慣のない割合は、所得が「200万円未満」世帯で、男性が70.6%、女性が72.9%と最も高くなった。「200万円以上600万円未満」では、男性63.7%、女性72.1%、「600万円以上」では、男性62.5%、女性67.7%。
厚労省は、所得により生活習慣に差があることについて「健診や医療、健康づくりに関する情報へのアクセスといった点で影響が出ている可能性がある」としている。
まとめますと、所得が低いほど喫煙し、朝食を食べず、野菜が少なく、運動しなく、太っている。ということになりそうです。
さて、この記事には賛否があるようで、
・所得が低くお金のかかる趣味が持てないため喫煙する。
・低所得のため健康に投資できない。
・男性は喫煙するから太らない。
という見方もあるようです。しかしそれが健康に良くないことは皆さんご存知と思います。
健康は若い時は当たり前でも加齢に伴い当たり前ではなくなってきます。働いて所得を得るためには健康であることが大前提ですので、健康にはぜひ投資して頂きたいと思います。タバコやジャンクフードを控えて食事に気を使い、歩くことをぜひ取り入れてください。