インフルエンザの流行期に入ってきました。
現在は子供さん中心に感染が広がっていますが、
「インフルエンザにかかったらどうすればよい?」
「抗インフルエンザウイルス薬は怖い?」
というお母さんもおられると思います。
厚生労働省のHPに「インフルエンザQ&A」があります。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
一部抜粋しますので参考にして下さい。
異常行動は、
・インフルエンザの罹患だけでも起こる。
・抗インフルエンザウイルス薬でなくても起こる。
ことが記載されています。
-----
Q.10: インフルエンザにかかったらどうすればよいのですか?
・水分を十分に補給しましょう。お茶やスープなど飲みたいもので結構です。
・咳・くしゃみなどの症状のある時は、周りの方へうつさないために、不織布製マスクを着用しましょう。
・人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。
また、小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと徘徊する等の異常行動を起こすおそれがあるので、自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮しましょう(Q.14を参照して下さい)。
Q.13: タミフル服用後に、異常行動による転落死が起きているなどの報道がなされていましたが、現在はどのような対応が行われているのですか?
タミフル服用後に患者が転落死した事例等が報告されたことを受けて、平成19年3月には、予防的な安全対策として下記の注意喚起を行いました。
その後、タミフルの服用と転落・飛び降り、またはこれらにつながるような異常な行動や突然死などとの関係について調査・審議が行われましたが、
・タミフルと異常な行動の因果関係について、疫学調査の解析結果のみから明確な結論を出すことは困難。
・タミフル服用の有無にかかわらず、異常行動はインフルエンザ自体に伴って発現する場合がある。
・平成19年3月の予防的な安全対策以降、タミフルの副作用報告において、10代の転落・飛び降りによる死亡等の重篤な事例が報告されていない。
ことより、現行の対応となった。
抗インフルエンザウイルス薬として、タミフルの他にリレンザ、ラピアクタ、イナビル、シンメトレル等の医薬品がありますが、これらの医薬品の服用後にも、急に走り出すなどの異常行動の発生が認められています。
また、インフルエンザ罹患時には、解熱剤のアセトアミノフェンを服用した場合や医薬品を服用しない場合でも、同様の異常行動が現れることが報告されていますので、インフルエンザに罹患して、自宅において療養を行う場合には、突然走り出して2階から転落するなど、危険なことにならないよう医薬品の服用の有無にかかわらず、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮しましょう。
インフルエンザ罹患に伴う異常行動の研究については、厚生労働省ホームページの下記アドレスに掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000n6tv-att/2r9852000000n7ms.pdf
(異常な行動の例)
・突然立ち上がって部屋から出ようとする。・興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う。
・興奮して窓を開けてベランダに出ようとする。
・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない。
・人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す。
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る。
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする。