日本の高血圧患者は約4000万人、 40歳以上の日本人の2人に1人が高血圧といわれています。心筋梗塞や脳卒中などの高血圧関連疾患は40代から増え始めるにもかかわらず、高血圧症の40代男性の受診率は約7%と非常に低いことが報告されています。さらに、正常血圧値の人と比べた高血圧の人の死亡リスクを年代別にみると、50代~70代男性よりも40代男性で最も高いことも報告されています。
某製薬会社が、高血圧で医療機関未受診の40代ビジネスマン約500人を対象に、意識調査を行いました。その結果をご紹介すると、
・約6割の人が高血圧にもかかわらず、運動や食事療法などの血圧管理を行っていない。
・その理由として、「めんどう」「自覚症状がない」が9割。
・半数近くが、「自分の血圧では、高血圧ではない」と考えており、自分の血圧目標値が「130/85未満」であることを知っていた人はわずか2%。
・このアンケート終了後、実に8割の人が今後血圧管理に取り組みたいと答えた。
今回の調査では、40代の高血圧ビジネスマンは自分の血圧値に対する認識が不十分な人が多く、血圧管理に真剣に取り組んでいない現状が明らかになりました。その一方で、血圧管理の重要性と目標血圧値がしっかり理解出来れば、取り組む意欲があることも確認されました。40代高血圧ビジネスマンに積極的に血圧管理に取り組んでいただくためには、まず130/85mmHg未満という目標血圧値を、十分理解してもらう必要があるといえそうです。