Q、脳卒中とはどういう病気ですか?
A、脳卒中とは、脳の血管がつまったり破れたりすることで、その先の細胞に栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまう病気の総称です。
大きく脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分けられますが、脳梗塞が最も多く約80%を占めると言われています。
Q、ラクナ梗塞と言われたのですが?
A、脳梗塞はさらに、動脈硬化性の血栓性脳梗塞(脳血栓)と、ラクナ梗塞(細い動脈が詰まって起こる小さな脳梗塞)、心臓病由来の脳塞栓に分けられます。
ラクナ梗塞は日本人に多く、脳梗塞全体の約35%を占めています。
原因としては、高血圧により細い動脈が動脈硬化を起こすためと言われていますが、日本人は遺伝的になりやすいとも言われています。
Q、再発を防ぐにはどうしたらよいですか?
A、脳梗塞の再発は、年間3~5%の頻度と言われています。脳梗塞のタイプによって予防対策が変わります。
まず、危険因子(高血圧症,糖尿病,脂質異常症,肥満,心房細動など)の発見・治療を行います。生活習慣を改善(禁煙・節酒)し、食事・運動療法を行います。次に、抗血栓薬(血をさらさらにする)を使いますが、タイプにより変わります。きちんと医師の指導に従うことが大切です。
厚労省の発表では、
・血圧が上昇すると脳卒中にかかりやすくなったり、死亡する人が多くなったりする。
・糖尿病の人は、脳卒中で死亡する率が、正常な人の2-3倍。
・脂質異常症だと脳梗塞になりやすい。
・肥満や運動不足は、糖尿病や脂質異常症、高血圧も引き起こす。
・1日平均40本のたばこを吸う人は、吸わない人に比べて4倍も脳卒中で死亡しやすい。
・1日に1合を越えてお酒を飲む人には、脳卒中で死亡する人が多くなる。
ということが統計学的に明らかになっています。
出来ることから、徐々に始めましょう。