今年2月から子宮頚癌のワクチンの助成が始まりますが、
子宮頚癌のワクチンについてのお問い合わせが増えています。
そこで、ワクチンについて簡単に説明しますと、
・子宮頚癌は20-30代で急増。年間15000人が罹患、3500人が死亡。
・子宮頚癌患者ではHPV(ヒトパピローマウイルス)16型・18型の検出率が高く、20-30代では80-90%で検出される。ワクチンは、このHPV 16/18を予防する。
・HPVは性交渉により感染。
・HPVに感染しても90%は自然に排出されるが、免疫が出来にくいため繰り返し感染し、数年~数十年かかって癌になる。
・ワクチンは3回接種(0、1、6ヶ月後に3回筋注)することで充分な抗体価が得られ、癌発症を90%以上予防できる。効果は20年以上維持する。
・小児(10-15y)に接種した場合、成人(20-25y)より高い抗体価が得られるため、海外では12歳前後が推奨されている。
・但しそれ以上の年齢でも、新規感染は防げるので意味がないことはない(すでに感染している分には効果がない)。10歳以上45歳以下が推奨。
・全てのHPVを予防できないので検診は必要。
・副作用がほぼ必発(発赤・腫脹・疼痛)
となります。
ワクチンと検診を併用することで、かなりの効果が期待出来そうですね。