Q、以前新聞で、飲み薬(バレニクリン)を飲んだ人が自殺したり事故を起こしたという記事を見ました。バレニクリンは怖い薬ですか?
A、禁煙には治療の有無を問わず、さまざまな症状を伴うことが報告されています。現在のところ、バレニクリンと自殺を含む思考や行動の変化などとの因果関係ははっきりしていません。バレニクリンは世界で500万人以上のニコチン依存症患者の治療に使われ、高い禁煙率をあげている禁煙補助薬です。ただし、抑うつ気分や不安などの症状が出た場合には服用をやめ、主治医に連絡するようにしましょう。なお、精神疾患をもっている方がこのお薬を使うときには症状の変化などに注意が必要です。不安や疑問がありましたら精神科の担当の先生にも聞いてみてください。
Q、朝食はほとんど食べません。飲み薬(バレニクリン)はいつ飲めばよいでしょうか?
A、バレニクリンを空腹の状態で飲むと、吐き気などの消化器症状がでやすくなります。禁煙を機会に、これまで食べていなかった朝食を食べるようにしてはいかがでしょうか?どうしても時間が取れない場合は、例えばバナナなどの果物だけでも食べてからコップ1杯以上の水でお薬を飲むとよいでしょう。
Q、今日から禁煙するつもりで、今朝から吸っていません。飲み薬(バレニクリン)は禁煙を始める1週間前から飲み始めるとのことですが、また吸った方がよいでしょうか?
A、せっかく決心して禁煙をスタートされているので、吸わずにすむようであればそのまま禁煙してください。バレニクリンは今日から飲み始めましょう。
Q、うつ病で通院中ですが、飲み薬での禁煙治療には問題ありませんか?
A、禁煙補助薬使用の有無にかかわらず、禁煙によりうつ症状が悪化する場合があります。特にうつ病は注意が必要とされています。症状が落ち着いているときに、精神科主治医ともよく相談の上、この薬がいいのか、ニコチンが入っていて抑うつ効果が期待されるニコチンパッチがいいのか、個々の状態に合わせて十分検討するのがいいでしょう。