脳の血管が詰まったり、破れたりして起こる病気の総称です。
脳卒中は、日本人の死因疾患の第4位で、寝たきりになる原因として最も多い疾患です。
脳卒中は、以下の4つに分けられ、頻度は各25%位です。
1)アテローム血栓性脳梗塞:動脈の壁面に脂肪が沈着し(プラーク)、破れると血栓(血の塊)ができ、これが脳で詰まるものです。糖尿病、高血圧、高脂血症などが原因になります。
2)ラクナ梗塞:小さな脳梗塞で、軽症が多く、検査で偶然発見されることが多いです。糖尿病や高血圧、高脂血症などが原因になります。
3)心原性脳塞栓:心房細動や弁膜症により血栓ができ、これが脳で詰まるものです。
4)脳出血(クモ膜下出血):動脈硬化により、血管が切れて出血するものです。
脳の血管が詰まることで起こります。動脈硬化で詰まる場合と血栓(血の塊)が詰まる場合があります。
症状として、意識障害、顔の麻痺、手足の麻痺、言語障害などがあります。
治療は、詰まった原因により変わります。血栓を溶かしたりカテーテルで除去したりすることがあります。
早期から適切な治療が行われるかどうかで、治療後の経過が大きく変わります。
後遺症を軽くするために、早期からリハビリテーションを行います。
脳の細い動脈に動脈硬化などが生じ、血管が切れて出血したり、瘤が破裂したりして起こります。
発症して24時間以内、特に6時間以内は血腫が拡大することが多く、症状が進行し、意識障害や手足の麻痺などが悪化する可能性があります。さらに脳幹など重要な部分が圧迫されると、病状が重篤になる可能性があります。
死亡率は15%位、強い麻痺が後遺症として残ることが多いです。
治療として、降圧剤・脳の浮腫を抑える薬・けいれんには抗てんかんの薬が使われます。