健康診断の結果は、「異常なし」「要経過観察」「要再検査」「要精査」「要治療」と別れると思います。
どういう意味で医師が書いているのか説明しますと、
「異常なし」:「異常がなくこのままで問題がないと思われます。但し、年1回の健康診断は受けて下さいね。」の意味です。
「要経過観察」:「正常範囲を超えたものがありますが、今すぐ対応しなければならないほどではありません。生活習慣を改善して様子をみましょう。1年後に再検査しましょう(1年後に健康診断を受けて下さい)」の意味です。
「要再検査」:「異常を認めますが、放置すると将来問題になるかどうか、今は何とも言えません。時間を置いて再度検査をして、今より良くなるか悪くなるかを見ましょう。」の意味です。
「要精査」:「異常を認めますが、これが何故なのかもう少し情報が欲しいです。より詳しい検査を受ける必要があります。」の意味です。
「要治療」:「これは治療が必要なレベルです。速やかに今後の方針につき医師にご相談ください」の意味です。
Q:血圧が高いと言われました。
A:普段は血圧が低いのに、白衣を見ると緊張して血圧が上昇する場合があります。これは「白衣高血圧」といわれ、危険度は高くないと言われています。ご自身がこれに該当するかは、ご自宅でリラックスした状態で血圧を測定してみてください。その記録を持参して受診していただけると助かります。
Q:コレステロール値が高いと言われました。
A:悪玉(LDL)コレステロールが増加すると動脈硬化の原因となり、脳卒中・心筋梗塞などの原因となります。自覚症状がなくても治療が必要になることがありますので、一度受診されることをお勧めします。
Q:尿酸値が高いと言われました。
A:尿酸値が高いと、関節内で結晶ができ激しい痛みの原因となります(痛風発作)。また腎臓に障害を与えることもわかってきました。自覚症状がなくても治療が必要になることがありますので、一度受診されることをお勧めします。尿酸はアルコールに多く含まれ(特にビール)、尿で排泄されることから、ビールなどアルコール摂取を控え、水分を多く取るようにしましょう。
よくある相談が、「肝機能の異常」「レントゲンの異常」「心電図の異常」「白血球の異常」「甲状腺が腫れている」など。
それが、”病的” なのかは、検査をして判断していきます。