生活習慣病とは、毎日のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気で、日本人の約1/3がこの病気が原因で亡くなっています。
厚生労働省では、
・糖尿病
・脳卒中
・心臓病
・脂質異常症
・高血圧
・肥満
をあげています。
イメージ的には、肥満が原因で高血圧・脂質異常症・糖尿病になり、やがて脳卒中や心臓病を引き起こしてしまうと考えて良いでしょう。
ちょっとした生活習慣の乱れ。ちょっとした肥満。
それが、命取りに…。
下図が慶応義塾大学の伊藤教授が提唱されたメタボリックドミノです。
ドミノは、生活習慣から始まっています。
ご存知の通り、ドミノは最初の1枚が倒れると次から次へとたくさんのドミノを倒してしまいます。
かつ、進めば進むほど、速度が上がるという特徴を持っています。
生活習慣の乱れにより倒れ始めたドミノは、肥満やインスリン抵抗性(血糖をコントロールするインスリンの働きが 低下)につながります。
その先には、高血圧、食後高血糖、脂質異常が待っています。
ここまで行けば、いわゆるメタボリックシンドローム状態です。
こうなると、様々な病気のリスクが高くなり、動脈硬化が進行します。
最後には、心不全、脳卒中、失明、腎症など恐ろしい結末を迎えるのです。
すなわち、生活習慣病の予防、生活習慣の改善は、あらゆる疾病を防ぐことができる効果的な手段と言うことができます。
当クリニックでは、肥満外来、管理栄養士による栄養指導、禁煙外来を行っています。これらはドミノの最初の1枚を倒さないために、倒れ始めたドミノを止めるために、とても有効な手段だとされています。
今ならこのドミノ倒しを止めることができるかもしれません。